あまりにも不安すぎて結局手を繋いで行くことになった。
……おじいちゃんの介護みたいだなと思ったけど、言うのは我慢した。
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予選は市民体育館で行われたが、本選はもっと大きな舞台で行われるらしく
電車に1時間半ほど乗り、辿り着いたのは大きいイベントホールだった。
ホールって、そこそこ有名なアイドルとかアーティストがコンサートやってそうなイメージしかなかったけど。
「一護、大丈夫かな……」
応援席に着いた私達が、プログラムを見ながら発表が始まるのを待っていた時。
葉月先輩が、小さな声でぽつりと呟いた。
「一護先輩、結構上がり症ですもんね」
岩清水先輩も心配そうに賛同する。
本選に出場する選手は、段取り等の打ち合わせがあるらしく今はいない。
ご飯も食べれなくて寝れなくいくらい、緊張してる癖に
それでも私に会いに来たのはどうして……?
私がこんなだから、緊張してるって言えなかったのかな。

