もはや別世界にいる二人を冷えて固くなった食パンを食べながらぼーっと見つめる。
「ほんとに美味しいですこのハムエッグ!どこのブランド食品ですか?」
「あらやだ、普通のスーパーで売ってる卵よ!そんなに喜んでもらえたら嬉しくなっちゃうわぁ」
物凄い勢いでパンと食べるハムエッグを食べるその姿は、飢えた狼が餌を貪ってるように見えた。
いや、どれだけお腹空いてたのよ。
「ふーマジで美味かった」
あれから食パン1枚にサラダ、追加でヨーグルトと苺まで食べた俺様男は家を出てからもご機嫌だった。
「朝ごはん食べてきてないの?」
私がそう聞くと、少しだけ前を歩いていた俺様暴君が立ち止まる。
そのままのペースで歩いていた私は案の定、背中にぶつかってしまう。
うぅ、今日厄日か何かなのでは……
「昨日の昼から何も食べてなかった」
「えぇっ!?」
「夜も何度も目が覚めたし今朝は3時から起きてる」

