「あったよ、蝋燭!」
手を繋いで進み始めてから幾分か歩いた後、暗い森の中に一筋の光が見えた。
「めっちゃ数余ってるから、もしかしてオレら一番乗りかもな!」
近づいてみると蝋燭ではなく、電気で点くタイプのキャンドルが置いてあった。
「蝋燭だと火が消えたら見つけられなくなるだろ?
それに、こっちのほうが持って帰るのに危なくない」
「なるほど……」
色々考えてるんだなぁ……
「よし、じゃあ今通ってきた道を戻って帰るか」
「うん、そうだね」
キャンドルを片手に持ち、当たり前のように差し出された手を握る。
ポツ
「……え?」
ポツ、ポツポツ
額にぽたりと雫が落ちたのを感じた後、落ちてくる頻度が急に早くなった。
「うわっ!?雨かよ!」
あっという間に勢いを増した雨。
真っ暗だし、雨に濡れた山道を歩いて戻るのはかなり危険だろう。
「深水、これ被ってて!」
「わあっ」

