ポケット電気って……ポケットWi-Fiじゃないんだからさ……
ツッコミどころが多すぎて、朝から疲労困憊である。
「葉月先輩のパン、めちゃくちゃ美味しいんだよー」
そう言ったのは隣の岩清水先輩。
パンの美味しさを語る先輩にとって、この場でパンを焼こうとする光景自体は珍しくはないらしい。
ついていけない、ほんとに。
着くまでしばらく寝てようかな……
窓辺によりかかり、そっと目を閉じた。
「おいお前ら!カラオケ大会するぞ!俺様と歌で対決するやつはいるか?」
「うっわ、カラオケboxのセット持ってくるとか一護先輩ぱねー!」
「ふふっ、瀬戸内くんも歌ってみないかい?」
後ろの席から爆音でカラオケのメロディーが聞こえてきて目を開ける。
寝ることすら許されない地獄に、もうすでに酔いそうだった。
「ついでだ、一護ボーイズたちにも歌わせてやるよ、俺を楽しませてみろ」
『きらりきらめく青春の汗☆』
『真夏の太陽のように眩しい涙☆』
『我らの大将、一護先輩のための☆』
『『『☆一護ボーイズ☆』』』

