ようこそ、恋愛指南部へ!



「いつか、志乃ちゃんの恋が実ったら、ここに書いてくれるかい?」

「え?」

「ふふっ、何でもないよ。一護は大変だと思うけど応援しているからね」


そろそろスコーンが焼ける頃だから行くね、と去っていく葉月先輩。

最近気付いたことだが、葉月先輩のお菓子目当てで来る女子もいるみたいだ。

……やっぱり掴めない、不思議な人。


「あ、深水さん!手が空いてるなら手伝ってくれない?」

「わかりました」


夏休み前だからか、駆け込んで来る生徒たちに皆追われてるみたい。

私は恋愛指南出来ないけど、待ってる人を誘導するくらいはできるかな。

日が落ちるまで人が絶えることなく出たり入ったりしていて、私も精一杯手伝った。






「点呼よし、全員いるな」


あれから2週間くらい経ち、今日は恋愛指南部の強化合宿日。

バスに乗る前に全員点呼させられ、何故か私もいる……