「いつか、志乃ちゃんの恋が実ったら、ここに書いてくれるかい?」
「え?」
「ふふっ、何でもないよ。一護は大変だと思うけど応援しているからね」
そろそろスコーンが焼ける頃だから行くね、と去っていく葉月先輩。
最近気付いたことだが、葉月先輩のお菓子目当てで来る女子もいるみたいだ。
……やっぱり掴めない、不思議な人。
「あ、深水さん!手が空いてるなら手伝ってくれない?」
「わかりました」
夏休み前だからか、駆け込んで来る生徒たちに皆追われてるみたい。
私は恋愛指南出来ないけど、待ってる人を誘導するくらいはできるかな。
日が落ちるまで人が絶えることなく出たり入ったりしていて、私も精一杯手伝った。
*
「点呼よし、全員いるな」
あれから2週間くらい経ち、今日は恋愛指南部の強化合宿日。
バスに乗る前に全員点呼させられ、何故か私もいる……

