『恋愛指南部のお陰で、山田くんと付き合うことができました!ほんとにありがとう!』
「ふふっ、これが気になるのかな?」
何の気配もなく後ろに立っていたのは、ふんわりと笑みを浮かべる葉月先輩だった。
「び、びっくりした……あの、これって一体?」
「これはね、今まで恋愛指南してきた子たちの恋が実った時に書いてもらってるんだ」
まぁ、と言っても強制ではないから全部ではないけれどねと葉月先輩が微笑む。
短冊を見つめる葉月先輩はとても優しい目をしていた。
『今日で卒業だけど、やっぱり告白して良かった!ありがとう恋愛指南部!』
『男なら潔く行け!って言う部長さんの一言に勇気づけられました!これから彼女とラブラブしまくります!』
当たり前だけど、1枚1枚違う字が笹を彩ってる。
短冊を止めているテープが古くなって黄色くなっているところもあり、月日の流れを感じさせる。

