腕をぎゅっと掴まれたかと思うと、制服の胸ポケットあたりにちょうど頭がもたれかかってきた。
こ、この男……
「こ、こんな時に何考えてんのよ!変態ー!!」
「……腹、減った」
ぼそりと呟かれた一言とともに。
ぐううううう
「え!?」
そのまま体重をかけてくる一護。
「ぎゃああああ!!!と、とりあえずお粥温めてくる!!」
体温の高い一護を押し返してベッドに寝かせ、私は勢い良く飛び出し扉を閉めた。
な、な、な……!
ナニガオキタンダイッタイイマイッタイナニガ……!!
全力疾走したときのように心臓がバクバク鳴ってるのが分かる。
おち、落ち着くんだ志乃!
相手は病人、そう病人。
まさかそんな、あり得ない。

