「え?深水……?」
めちゃくちゃ顔を近付けてくるセトくん。
え、ちょ、ち、近いって……
「私だよ!セトくん!」
そんな間近で大声を出したもんだから、セトくんはびっくりして離れた。
「ほんとだ、声が深水だ。めちゃくちゃ美人だし分からなかった」
褒められてる……のだろうかこれは。
普段の自分がどう映っているのかちょっと怖くなった。
「でも、やっぱり普段のほうがらしくてオレは好きだな」
二カッと笑うセトくんの笑顔が眩しい。
「あ、ありがとう……」
あまりに真っ直ぐな言葉に照れてしまい、それしか言えなかった。
「セト、人の彼女口説くとかやるじゃねーか」
「えぇっ、オレそんなつもりで言ったんじゃ……」
「志乃」
不意に、一護が私の名前を呼ぶ。
「何?」
「……綺麗だ、すごく。本当は、誰よりも先に言いたかった」
予想外の言葉に、思わず目を見開いて一護を見上げる。
「あ、あああありがとう……」
何それ、何だそれ。
そんな風に優しく言うなんて聞いてない。

