その時丁度舞台を終えたらしい一護が戻ってきた。
「一護先輩、見事に全部売れましたよ!」
「さすが岩清水だな、正直ちょっと量が多すぎたかと心配して損したな」
一護と岩清水先輩の会話に、ほかの部員も加わりにぎやかになってきた。
「あ、やべ、時間ギリギリか?志乃!」
「へ?」
今日だけ準備室に移動している俺様専用チェアでくつろいでいると急に声をかけられた。
「学園祭、回るぞ」
そう言って差し出された手。
「え、でも、もう時間が……」
「いいからほら!行くぞ!」
あり得ないくらい強引である、この男。
でも、正直ほんの少しちょっとだけミクロンくらい一緒に回れたらいいなと思ってた。
繋がれた手のぬくもりを感じながら、私たちは走った。
「セトー!わりぃ、遅くなったわ!」
連れられてやってきたのは1年3組のお化け屋敷。
「あー!一護先輩もう来ないかと思ったッすよ!って、あれ、深水は?」
「あぁ、いるよ」

