ようこそ、恋愛指南部へ!


かわいい凛子を他の人に見せたくないから、ねぇ。

後で見〜ちゃった!って言って凛子をからかってやろうと思った。




「こんにちはー!」

「おせーぞブス!」

部室のドアを開けて入るなり、この仕打ちである。

脆弱なヒロインだったら多分涙ぐんでるだろう。


「……って、あれ?志乃……だよな?」

どうやらこっちを見ずに声で判断してたらしい一護。

私の顔を見て、きょとんとした顔で目をぱちぱちさせている。

不意をつかれた狼が辺りをキョロキョロ見渡してるみたいだ。

もしここで知らない人のフリをしたら、誤魔化せるのだろうか。


「きゃ〜、一護先輩だぁ!」

「あ、志乃だな。そのどでかい声で分かるんだよ、バカ」

その無駄な努力すんなみたいな顔やめてくれません?

ちょっと悲しくなるんですけど。


「志乃ちゃん、いらっしゃい。今日は一段とかわいいね」

ふんわりと微笑む葉月先輩は、エプロンをして料理を配膳していた。

や、優しい……