何でも、お昼ご飯は葉月先輩が作ってくれているらしい。
正直ちょっとだけ心のどこかでサボってやろうと思っていた気持ちが一気になくなった。
あれだけお菓子上手な葉月先輩が作るご飯……美味しいに決まってる!
「行ってらっしゃい〜」
うちのクラスの前に並んでいる男性客(多分ほぼみあ目当て)の横を何とか通り抜け、私は3階へと向かった。
音楽室や美術室があるこの階は、普段部活がある人以外ほぼ来ないところだが
今日は展示物が多くかなり賑わっていた。
「凛子、お前……その顔」
「なっ、何だ!言わなくても分かっている!」
美術部の出し物である個展に入ろうとしている凛子とその彼氏を見つけた。
「ったく、あんまかわいい顔するんじゃねーよ!」
「かわいい?何を言って、お前が私が化粧をしたら肌が荒れると……」
「かわいくなったお前を他の男に見せたくないからだよ!それぐらい分かれよ!」
「なっ……!」
凛子の顔がみるみる真っ赤になっていく。

