固く拳を握りあった私達は、着替え終わったであろう深愛たちのもとへ向かった。
うちのクラスはメイド喫茶をすることになっている。
私と凛子は調理係、みあとアズは接客係だ。
「深愛、梓沙、よく似合ってるな」
物凄く自然な動作で二人に近付く凛子。
「そうかな、ありがとう〜」
「あ、あたしはこんなスカート短いなんて聞いてないし!」
「折角だから写真を撮ってやる。ほら、二人とも笑って」
う、上手い……
写真に持っていくまでの流れが自然すぎて何の違和感もない。
そこから先の凛子はとにかくすごかった。
スカートが短いだの恥ずかしいだの盛大に叫んでいるアズを華麗に無視してただ一心不乱に写真を撮り続けていた。
あまりの写真の多さに、撮られ慣れているであろうみあもびっくりしていた。
15分後……
「うん、悪くない」
凛子が撮った写真は、60枚を越えていた。
1枚100円と言うちょっと高めの値段設定で、受付横で販売することになった。

