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「五月女さん」
教室を出ようとしたところ、後ろから声をかけられる。
「え?竜崎さん?」
あたしに声をかけてきたのは、同じクラスの竜崎さん。
匠の誕生日にマンションの前で待ち伏せをしていた女の子だ。
普段話さない彼女に話しかけられて、驚いてしまう。
「匠くんのこと好きなの?」
「え.......好きだから付き合ってるんだけど.......」
竜崎さんから問われた内容は、当たり前のことだった。
世の中には好きでもない人と付き合う人もいるけど、基本概念は好きだからだと思う。
あたしと匠は本当に付き合ってるわけではないけど。
でも、周りからみたあたしたちはカレカノだから。
「匠くんには、忘れられない人がいるから.......本気にならない方がいいよ」
「.......え?」
竜崎さんは、微笑んでるけど、そんな笑顔で言うような内容ではない。
だって、あたしと匠はこの子にとって、付き合ってるふたりなわけで。
「五月女さん」
教室を出ようとしたところ、後ろから声をかけられる。
「え?竜崎さん?」
あたしに声をかけてきたのは、同じクラスの竜崎さん。
匠の誕生日にマンションの前で待ち伏せをしていた女の子だ。
普段話さない彼女に話しかけられて、驚いてしまう。
「匠くんのこと好きなの?」
「え.......好きだから付き合ってるんだけど.......」
竜崎さんから問われた内容は、当たり前のことだった。
世の中には好きでもない人と付き合う人もいるけど、基本概念は好きだからだと思う。
あたしと匠は本当に付き合ってるわけではないけど。
でも、周りからみたあたしたちはカレカノだから。
「匠くんには、忘れられない人がいるから.......本気にならない方がいいよ」
「.......え?」
竜崎さんは、微笑んでるけど、そんな笑顔で言うような内容ではない。
だって、あたしと匠はこの子にとって、付き合ってるふたりなわけで。



