「あいつ、夏実の応援あれば無失点間違いないね」
こころちゃんがニヤニヤして、あたしを見る。
「も、もう。そんなことないよ」
「だって、彼女の応援だよー?嬉しいに決まってるじゃん」
「もう、こころちゃん知ってるでしょ?」
こころちゃんには、あたしたちの付き合いがフリだってことは伝えてあった。
「知ってるけど、あいつが喜ぶのは本当だよ。昔からずっと夏実のことしか考えてないし」
「こころちゃん……」
匠からハッキリと言われたわけじゃない。
でも、ヒシヒシと彼から伝わってくる、ずっと抱えてくれていた想い。
「夏実はさ、いまどっちみてるの?」
こころちゃんが、マウンドで投球練習をしている2人を指さす。
「そ、んなの……」
どっちを見ているかなんて。
柊くんだって、答えたい。
でも、気がつけばあたしが目で追っているのは、マウンドで球を放っている人物で。
マウンドから放たれた球を受けている人物をずっと見てきたはずなのに。
ネットで写真検索しては、柊くんのキャッチャー姿にきゃーってなってて。
こころちゃんがニヤニヤして、あたしを見る。
「も、もう。そんなことないよ」
「だって、彼女の応援だよー?嬉しいに決まってるじゃん」
「もう、こころちゃん知ってるでしょ?」
こころちゃんには、あたしたちの付き合いがフリだってことは伝えてあった。
「知ってるけど、あいつが喜ぶのは本当だよ。昔からずっと夏実のことしか考えてないし」
「こころちゃん……」
匠からハッキリと言われたわけじゃない。
でも、ヒシヒシと彼から伝わってくる、ずっと抱えてくれていた想い。
「夏実はさ、いまどっちみてるの?」
こころちゃんが、マウンドで投球練習をしている2人を指さす。
「そ、んなの……」
どっちを見ているかなんて。
柊くんだって、答えたい。
でも、気がつけばあたしが目で追っているのは、マウンドで球を放っている人物で。
マウンドから放たれた球を受けている人物をずっと見てきたはずなのに。
ネットで写真検索しては、柊くんのキャッチャー姿にきゃーってなってて。