「こころちゃんのこと、だいす「おーっと、その言葉は俺以外に行っちゃダメ」



どこからあたしたちの居場所を聞き付けたのか、ドアを入ってきてあたしの言葉を遮る匠。



「ちょっと、匠!」


「もうー、なにあたしにまでヤキモチ妬いてるわけー?」



可笑しそうに笑って匠をみる。



「だって、やっと好きって言ってもらえるようになったんだ。俺にだけ言って欲しいんだよ」


「独占欲強いと嫌われるよー?」



こころちゃんが匠を腕でつつく。



「うるせーよ。な、嫌いになんかならねーよな?」


「そりゃ、ならないけど.......」


「あーあ。お惚気ー。あたし帰るわ」



ソファーから立ち上がったこころちゃんがすぐに手をふって、部屋から出ていく。



「あ、行っちゃった.......」



「なーに、残念そうにしてんだよ。俺がいるだろ」



後ろからぎゅっと抱きしめる。



「もう、こころちゃんにヤキモチ妬いてどーすんの.......」



こころちゃんの話を聞こうとしていた手前、なんだか申し訳なくなってしまう。