「兄貴なら、結婚していまは2人の父親だよ」
この前、勝手に送られてきた兄貴家族の写真をスマホに表示させて詩音にみせる。
「わー、本当だ!じゃあ、匠はこの子達にとっておじさんなんだね!」
兄貴が結婚したと聞いて、ショックどころか喜んでいる詩音をみて拍子抜けする。
「兄貴が結婚してショックじゃねぇのかよ」
「え?なんで?」
「覚えてないのか、兄貴のことが好きだったこと」
「.......へ?」
詩音は本当に覚えてないらしく、首を傾げる。
「匠、何言ってるの?詩音は小さい頃ずっと匠のことが好きだったじゃない」
夏実が怪訝な顔になる。
「え?俺?」
「うん?あたしはずっと匠のことが好きだったと思うよ.......今ならわかる」
「嘘だろ.......」
小さい頃、ずっと兄貴のことを好きだとばかり思っていた。
それは全部俺の勘違いだというのか。
「架くんに対しては、憧れはあったかな。匠に対する気持ちとは違うよ」
へへっと笑う詩音のことをぎゅっと思い切り抱きしめる。
この前、勝手に送られてきた兄貴家族の写真をスマホに表示させて詩音にみせる。
「わー、本当だ!じゃあ、匠はこの子達にとっておじさんなんだね!」
兄貴が結婚したと聞いて、ショックどころか喜んでいる詩音をみて拍子抜けする。
「兄貴が結婚してショックじゃねぇのかよ」
「え?なんで?」
「覚えてないのか、兄貴のことが好きだったこと」
「.......へ?」
詩音は本当に覚えてないらしく、首を傾げる。
「匠、何言ってるの?詩音は小さい頃ずっと匠のことが好きだったじゃない」
夏実が怪訝な顔になる。
「え?俺?」
「うん?あたしはずっと匠のことが好きだったと思うよ.......今ならわかる」
「嘘だろ.......」
小さい頃、ずっと兄貴のことを好きだとばかり思っていた。
それは全部俺の勘違いだというのか。
「架くんに対しては、憧れはあったかな。匠に対する気持ちとは違うよ」
へへっと笑う詩音のことをぎゅっと思い切り抱きしめる。