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その日の夜

果歩
《隼也くん、少し話できない?
電話かけてもいいかな?》

とメッセージを送ってみた。

隼也
《夏樹もいるけど、それでいいなら!》

「「そうね、夏樹くんもいたほうがはなしやすいよね」」

プルル…

《もしもし》

《どうも…》
緊張して声が、、、我ながら情けない。

《なんかぎこちないね》

そんなことを言って彼は笑った。

3人で色んな話をした。

《果歩ってほんとおもろいよな》
夏樹くんがいった。

《夏樹がっつり呼び捨てじゃん》

《もう友達だもんな!!》

《じゃあ俺も果歩って呼ぼうかな》

《呼んで呼んで!
2人にそう言われるのうれしいよ!》

なんて急にテンションあがっちゃったみたいではずかしかった。

《果歩、夏樹ねちゃったよ》

「「じゃあ今は二人きりか。」」

《隼也くん、彼女いるの?…》

《離婚調停中》

《え?》
思わず笑っちゃった。

《ここ3日くらい別れる別れないの言い合い》

《そうなんだ。電話かけちゃったの迷惑だったねごめんね》

《なにゆってんの。友達なんだからいいじゃん》

《そういってくれるのほんとにうれしい。
今日は話せてよかった》

《俺もだよ!》


ついついそのあとも長話をしちゃった。

聞いた話によると、彼女は気分屋で自分勝手。
振り回されるのに疲れたらしい。
でもなかなか別れてくれなくて困ってるって言ってた。

共通点もいっぱいあった。
同じ歌手が好きな事。
同じお店が好きなこと。
そんなことを聞けただけでなぜか近くなった気がした。