そんな立ち話をして智也はあたしの家までつくと、何かを思い出したように言った。

「本物だといいな。」

あたしは意味を深く考えなかった。

ーーーーーーーーーーーーーー

お風呂をでて、ごろごろしていると携帯がなった。
それは写真投稿アプリの通知だった。

《隼也があなたをフォロワーしました。》

投稿している写真をみても隼也くんだ。

あたしは自分からメッセージをおくった。

《隼也くんだよね？果歩だけどわかるかな》
返事はすぐにきた。
…
《わかるよ！ごめんね急にフォロワーして》
…
《よかったらなんだけど、連絡先交換しない？》
このまま繋がりが消えるのはいやだったので
あたしはとっさに言った。
…
《これ登録しといて！》
といってQRコードがおくられてきた。

あたし達はマメに連絡をとるようになった。
おはよう、おやすみがあたし達には日課になっていた。


ーーーーーーーーーーーーーー

その日の夜あたしはなぜか智也に電話をかけた。

ﾌﾟﾙﾙ…

「どうした？」

「智也、あのね」

「なんだよ？」

「なんかすっごい気になるの。
この前言った子のことが」

「俺は応援するよ
なんでも言えよ」

「でも唯一聞けないことがあって」

「なにを？」

「彼女いるのかな？」

「急に電話かけてみるのもありなんじゃね？」

「そんながっつり行動できないよ」

「じゃあこのままメッセージだけやり取りして終わるのか？」

「それもいやだね」

「やるだけやってみろ。じゃあな」

そういって電話を切られた。

ーーーーーーーーーーーーーー

「「いやぁ、かけれないな」」
と思いながら、隼也くんの返事をまっていたら
返事がこなくなっていた。
「「ねたのかな？かけてみよう。」」

電話をかけたが案の定寝ていたみたいで出なかった。
朝起きると

隼也
《おはよう。
ごめん、寝てた。ほんとごめん。》

果歩
《おはよ！
やっぱりそうだよね、ごめんね！》

たわいのない会話がはじまった。