アンティーク調で揃えられている室内には、 古びたランプや革張りの大きなソファーが置いてある。 幼い頃にお母さんと一緒に来た時と 少しも変わらないなぁ。 変わったのは私が大きくなったくらい?? ソファーに座っていると カチ、カチッとリズムよく刻む時計の音が 妙に心地よく聞こえて、 「…すこし、だけ……。」 私は静かに目を閉じた。