だけどやっぱり違うんだ。 芸能人みたいにミーハーな感じで好きなんじゃない。 何かのキャラに対するみたいに激しい感情じゃない。 もちろん当たり前に友情とも違う。 どれも例えとしては不適切なんだ。 「まあ、分かんないけど分かった」 上手く伝えられない私に、楓は珍しく更なる追求をしてこなかった。 「それにしても今日は晴れたねぇ」 これは楓なりの気遣いなのかな? 準備が終わってひと段落、私の席で楓は机に乗っかり窓の外に視線を向ける。