「だってさ、何も別に永遠に会えない場所にいるわけじゃないんだよ? 三咲と新田くんはすぐに会える距離にいるじゃん。 同じ学校っていう利点をいまこそ生かすべきじゃない?」 む、無理……。 他クラスを訪ねるなんて、それも特進クラスなのに。 「ちゃんと言葉を交わすって決めたんでしょ?」 そんなことしたら、きっと学年中の噂になる。 怖い。 「まずは会わないことには言葉だって交わせないよ?」 でも……。 「行ってみる……」