一日のやるべき事を全て終えてベッドに横になりながら、何を見るでもなく宙を見やる。 閉めたカーテンからは薄っすらと月明かりが差し込んでいる。 だからオレンジの小さな電気を消しても案外物は見えていた。 ぼうっとしていると思い出されるのは新田くんのことだった。 別に惚れた腫れたってわけじゃない。 ただ如何せん彼はインパクトが強過ぎるのだ。 新田くんって何者なんだろう。 それが私の素直な気持ちだった。 神様も不公平だ。