ーーー 明けて月曜日。 私のテンションは朝からダダ下がりだった。 「三咲?何?そのシワ?」 月曜日の朝、友は教室に入ってくるなりそう言った。 私は額に手を当て撫でながら答える。 「聞いてよ。私は新田くんのせいで最悪な土曜日を過ごしたの」 「それそれ!聞きたかったんだ!って、え?最悪?」 何も知る由もない友は“最悪”の単語に大袈裟なほど反応を示す。 「最悪も最悪。 あの時傘なんか貸さなきゃ良かったってそこから後悔してる」