「……あんたらってさ、仲いいよね」
二人の会話に呆れ顔で入ってきたのは、これまたクラスメイトの仙堂だった。
「せんちゃーん。せんちゃんも勉強してくー?」
「いや、あたしはいいわ」
三上は仙堂のことをせんちゃんと呼ぶ。
仙堂はふるふると首を振ってから、変な顔で腕を組んだ。
「あんたらってさ、仲いいのに、なんでこれっぽっちも色恋を噂されないのかね?」
「さー。七瀬に色気がないからじゃん?」
「失敬だな、三上に色気がないからだよ」
「あんだとー?」
「……ほんと、ぜんっぜん恋愛の空気を感じない。むしろすごい」
「なんでもゴシップに仕立てられるせんちゃんでも無理って、私たち実は天才?」
「くだらんこと言ってないで、とっとと勉強すっぞ。お前まじ進級できんくなっても、俺は知らんからな」
「私が進級できなかったら思いっきり暴れるからだいじょーぶ」
「大丈夫じゃねーわぼけ。暴れんなよ」
戯言めいた会話をしながら、ガタガタと机を向かい合わせにくっつける。
仙堂はひょいと肩を竦めて立ち去った。
二人の会話に呆れ顔で入ってきたのは、これまたクラスメイトの仙堂だった。
「せんちゃーん。せんちゃんも勉強してくー?」
「いや、あたしはいいわ」
三上は仙堂のことをせんちゃんと呼ぶ。
仙堂はふるふると首を振ってから、変な顔で腕を組んだ。
「あんたらってさ、仲いいのに、なんでこれっぽっちも色恋を噂されないのかね?」
「さー。七瀬に色気がないからじゃん?」
「失敬だな、三上に色気がないからだよ」
「あんだとー?」
「……ほんと、ぜんっぜん恋愛の空気を感じない。むしろすごい」
「なんでもゴシップに仕立てられるせんちゃんでも無理って、私たち実は天才?」
「くだらんこと言ってないで、とっとと勉強すっぞ。お前まじ進級できんくなっても、俺は知らんからな」
「私が進級できなかったら思いっきり暴れるからだいじょーぶ」
「大丈夫じゃねーわぼけ。暴れんなよ」
戯言めいた会話をしながら、ガタガタと机を向かい合わせにくっつける。
仙堂はひょいと肩を竦めて立ち去った。