「落ち着け、」
振り返ると、その声はシロカへ掛けられたものではなかった。シロカは見た。
ウェルロイドの胸のところ、大きく暴れているのを。
先ほどまでそこに抱きしめられていたのは
確かにカティナで、それが突然、見る間に身体が縮み、
幼い子供に姿を変えていた。
「シロカ!」
「は、はいっ!」
「外の医務員もひとまず帰しておくように!
よいな!カミユ以外、誰も通すな!」
「はい!かしこまりましてございます!」」
頭を振りつつシロカは駆け出していった。
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