外は暗い。
部屋の明かりに誘われてきたのだろうか。
「ごめんなさいね、今は開けられないのよ。」
窓にもウェルロイドの結界が効いている。
ぽわっと光っては消え、漂い続けている。
「あなたの明かりは優しいのね。」
そう呟きつつ、カティナの意識はまたウェルロイドの言葉へと戻っていた。
しばらくそうしていただろうかー、、
「そうね、そうよね。」
窓辺には小さな明かりが今もひらひらと瞬いている。
「私、決めたわ!」
カティナはひとり呟くと、きゅっと口角を上げた。
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