「どうされましたか?」

「、、気を失ったのかもしれない。」
「その子、、ですか?!」
急ぎマントの内側の幼な子を確認した。



幼な子の大きな瞳は閉じられ、すうすうと、、

「、、眠っている。」
すうすうと小さく定期的な呼吸を繰り返している。その小さな手は、しっかりとウェルロイドの着物の端を握りしめたまま。

「この状況で眠ってしまえるとは!
やはりどう見ても子供だとしか思えないじゃないですか。」
カミユは呆れ顔だ。
ウェルロイドは小さく笑った。


「ウェルロイド様、この娘、どういたしましょうか?我々も早く青の宮へ向かわなくてはー、、」

「このまま、この子を私の寝室へ連れていく。
カミユ、手伝え。」
カミユの驚いた顔にウェルロイドは平然と告げる。
「乙女はここにいるではないか。
自分でも確かにそう告げていた。」

「ですが、あまりにー、、」

「乙女の言う通りだ。
見かけで勝手な判断をしていたのは私たちだ。」