「遅かったか、、!」 街から少し離れた開けた土地に降り立つなり、 ウェルロイドは小さく漏らした。 シュナインは上衣の裾を音を立てて払った。 「臭うな。」 「この辺りには無いはずの人狼の毛が散っている。」 ウェルロイドは足元を見る。土の上にはいくつもの足跡が残っていた。 「先程の光の柱は、やはり赤獅子。 乙女を連れ去ったか。」 シュナインの陶器のような顔のその鼻筋に、しわが寄った。 「気に入らん。」 一瞬、狐の面のような形相に変わる。