陶器のようなあの黄金の守護者の顔が浮かんだのだ。


まさかー、、!!

「ーーーそうだ、あいつだ。」
深く太い声が響いた。
ただもう、飛び出しそうな心臓を抱えて見上げる。

いつの間に部屋に戻っていたのか、
赤黒い毛むくじゃらの皮を被り、赤い髪の、大きな背中がこちらに向けられている。
「まだ、あちらも見つけられてはいない、というところでしょうかー、、」
「どうだかな。」
彼は若そうな男と短く会話を交わした。
顔は外に向けられたままのようだ。

抱えられ身動きのできないカティナは、ばくばくと音を立てる心臓を押さえ、唸るような風の音に息を潜めるように身を縮めた。



「珍しくムキになってるようだな。」