黒少女

…そうだ。

本条のことをいじめてやればいいんだ。

陰キャでいじめられっ子ともなれば、どれだけ美少女だとして皆彼女の周りを去っていくに違いない。

私は、本条のことをいじめることにした。

最初はかるーく、机の上に落書きしてやった。

『陰キャ』、『オタク』、『ビッチ』、『ヤリマン』、『ラブホテル週三日通い詰め女www』、『援助交際女』…とまあ色々書いてやった。

彼女は自分の机を見て、呆然と立ち尽くしていた。

その姿を見た私は、笑いを堪えるのに必死だった。

他のクラスメート達が教室に入ってきた。

「おはよう、本条さん!
どうしたのそんなところに突っ立って…」

「うわ!?どうしたのその机の落書き!!」