黒少女

まあいい。

どうせこの雑草達はちょっと可愛いだけの花が目新しいだけなんだ。
一週間もすれば、私のほうが美少女であるということに気付くだろう。

しかし、一週間経っても本条の人気が衰えることはなかった。

本条が転校してきてから二週間が経つが、彼女はクラスで一番の人気者のままだった。

「志保ちゃん一緒にご飯食べよう!」

「本条さん、おすすめの本教えてくれない?」

「志保ちゃーん!」

どうして、本条なんかが人気なんだよ……。
あんなの、ちょっと可愛いだけの陰キャなのに…!

許せない、許せない!