現在、私は高校一年生。
私の美少女ぶりは更に磨きがかかっていた。

クラスでももちろん人気者。

「川瀬さんかわいいよなー」

「あー川瀬さんと付き合ってみたい!」

そんな男子の声がいつも聞こえてくる。

「川瀬ちゃんには敵わないよねー」

「私も葵ちゃんみたいな顔に生まれたかったー!」

という女子からの羨望の眼差しも。

私は美少女。
美少女に、怖いものなんて存在しない。

この学校では、私は一番なのだから。

ある日のことだった。

朝、教室に入ってまず違和感があった。
机の数がひとつ多いのだ。