「ごめん、みな…」

「どうして、村岡のことばかり気にするの」

私の謝罪は、美波の声にかき消された。

「どうして、どうして村岡のことばかり。
華ちゃんの親友は私。
華ちゃんは私の一番で、私は華ちゃんの一番のはずでしょ?

それなのに、どうしてそんなに村岡のことばかり気にするの?

あいつは死んだ、もうどうでもいいじゃない。
もう友達でもなんでもないじゃない。

やっと、あいつが華ちゃんの前から消えたのに…せっかく消したのに……」

「み…なみ……?」

こんなに怖い美波は初めてだ。
いつもは子犬みたいに私に甘えてくるのに。

いや…そんなことよりも…。

「消したって…どういうこと?」