そんな美波に、私はついていけなかった。

「もう、華ちゃんってば。
私の話聞いてる?」

「ごめん…」

昼休みの中庭で、私はお弁当に一切手をつけず、ぼんやりとしていた。

「最近の華ちゃん、変だよ」

美波が言う。

「そんなの…当たり前でしょ…」

「華ちゃん?」

「だって、唯が死んじゃったんだよ!?
それなのに、どうしていつも通りでいられると思う!?

もう、唯と仲直りすることもできないんだよ!?」

私は叫ぶように言った。
そして、後悔した。

こんなこと、美波に言っても仕方ない。
だってもう唯は戻ってこないのだから。

親友の美波まで失ってしまうかもしれない。

どうしよう、謝らないと…!