次の休み時間も、美波はうちのクラスに来た。

「華ちゃーん!」

「美波」

「遊びに来たよ」

「うん」

「あれ、そっちにいるのは…」

「ああ、美波は唯とあんまり話したことないよね。
村岡(むらおか)唯。
同じクラスで、選択授業も全く同じだから、仲良くなったんだ」

「どもども~」

唯が明るく美波に挨拶する。

「近藤さんだよね。
いつも華と一緒にいるよね~、華のことめちゃくちゃ好きじゃ~ん」

「もう、唯ったら」

美波は、唇を噛み締めながら下を向いていた。

「どうしたの?美波」

「ううん、なんでもない」