「じゃあ、なんで俺と付き合ってくれたんだよ…」

「賢君に、復讐するためだよ。

最高のタイミングで賢君をフろうって、ずっと考えていたんだ」

「そんな……」

復讐のためだけに、ずっと俺と一緒にいたのか…。
なんて恐ろしい女なんだ……。

「じゃあ、賢君、この家から去ってね」

「え?」

「だってここの家賃払っているの私だし、賢君にはもう住む権利ないよね?」

「そんな…俺には、桃子がいないと生きていけないのに…住むところもなくなって……。

俺は、俺はどうすればいい?」

「知らないよ、そんなの」

「桃子は、本当に俺のことが嫌いなのか!?俺のこと、少しも好きじゃないのか?」

「…私だって最初は好きだったよ。
でも、一度私のことをバカにしていた人と、結婚どころか付き合うのなんて嫌に決まってるでしょ。

もう、無理なんだよ」

「そ、そんな…」

「そんなことより、早く出て行ってね賢君」

そんな……。
そんな……。

俺は…俺………桃子なしでは生きていけないのに……。

これから、俺はどうすればいいのかわからなくなってしまった。

ちゃんと罰ゲームとネタバラシしていれば、こんなことにはならなかった…。