「あっ!あの!

俺、ずっと前から細井のことが好きだったんだ!
付き合ってください!」

俺は、思い切って頭を下げて告白をした。

俺の背後にいる後藤と三河は今頃、ニヤニヤと笑っているんだろうな…。

「…」

細井からの返事はない。

フラれた。
間違いない。

こんな地味女にフラれてしまうなんて、なんという屈辱だ。
まあ、こんな地味女と付き合うのも嫌だけど…。

いや、それにしても沈黙が長過ぎないか?

ふと顔を上げると、そこには涙をボロボロ流す細井がいた。

「ええ!?」

予想外のリアクションに、俺は驚きを隠せないでいた。

な、泣くほど嫌がられているとは…。
こんな地味女にとはいえ…ショックだ…。