「もうカナったら、明日も明後日もまた会えるじゃん!」

とイオナが言うと、お菓子の袋をしまい終えたサキエが、

「明後日は土曜で学校休みだけどね」

と言った。

「あっ…」

それを聞いて、イオナは顔を赤くした。

「もう、イオナってばほんとバカだよねー(笑)」

「ねー!」

サキエとミハルがまたイオナのことをからかう。

「もう、二人ともよしなよー」

と私が言ったのと同時に、教室の扉が何者かに開かれる。

「こら、あなた達。

もうとっくに最終下校時刻よ、早く帰りなさい」

私達にそう言って注意したのは、私達のクラスの担任の先生だった。

「はぁい」

私達は気だるそうな返事をして、教室を出ていった。