黒少女

「あいつらさ、女子の悪口ばっかり言ってるけど、自分達も大概だよねぇ。

女子の陰口がひどいとかロクなことするやつがいないとか言ってるけど、あいつらだって陰口言ってるし」

「ねー！
女子は陰湿とか言ってるけど、あいつらもこうやって陰口してんだから同じだよね、陰湿だよね～（笑）」

私は嫌味っぽく言った。

「女子も男子も性格悪いやつは悪いんだから、同じだよね～」

「ま、私達もこうやってあいつらの文句言ってるから同じだけどね（笑）」

「でも、私とのぞみは自分達が陰湿だって自覚している分、あいつらより全然マシだよ（笑）」

キーンコーンカーンコーンと、昼休み終わりの予鈴が鳴った。