黒少女

「近藤さんって、やっぱり華のこと好きだよね~!」

「…」

なに、この女。

私と華ちゃんの間に割り込んでこないでよ。
私が華ちゃんのこと好きってわかってるなら、邪魔しないで。

ていうかさっきから“華”って……。

なに私の華ちゃんに馴れ馴れしく呼び捨てしているんだよ、この女…。

それから、華ちゃんは何故か村岡と二人で更衣室へ移動するようになった。

どうして、華ちゃんは村岡なんかを選んだの?
親友の私よりも、村岡のほうが大事なの?

そんなはずない。
私と華ちゃんは親友だ。
華ちゃんがそんなひどいことをするわけがない。