黒少女

私と華ちゃんだけでいいじゃない。

それなのに、どうして村岡が、どうして、どうして、ドウシテ…。

「ん?どうした?美波。
何か言った?」

「あっ、ううんなんでもない!」

華ちゃんの提案を断ることはできず、結局三人で更衣室まで行くはめになってしまった。

はあ…本当だったら華ちゃんと二人で移動していたのになあ…。

まあいいや。
華ちゃんがいれば、それでいい。

私は華ちゃんの肩と自分の肩をくっつけて歩いた。

「ちょっと美波、体近過ぎ!歩きにくいよ」

「あはは、ごめんごめん」