黒少女

「どもども~、近藤さんだよね。
いつも華と一緒にいるよね~、華のことめちゃくちゃ好きじゃ~ん」

「もう、唯ったら」

村岡が何か言っていたが、私は何も聞こえなかった。
ただ、唇を噛み締めて下を向いていた。

次の日。

今日は体育がある。
体育は華ちゃんと同じ授業なので、華ちゃんと一緒に移動できる唯一の時間なのだ。

私は、華ちゃんのクラスに行き、華ちゃんを誘いに行った。

「華ちゃん、一緒に更衣室行こう!」

「うん、いいよ。
唯も行こう」

「うん」

え…。

「村岡さんも…?」

どうして、村岡さんを誘うの。