黒少女

次の日、私は華ちゃんのクラスに来ていた。

「華ちゃーん!」

「美波」

華ちゃんが私の名前を言う。

「遊びに来たよ」

「うん」

「あれ、そっちにいるのは…」

華ちゃんの隣には、村岡がいた。

またこいつ……。

「ああ、美波は唯とあまり話したことないよね。
村岡唯。
同じクラスで、選択授業も全く同じだから仲良くなったんだ」

華ちゃんと同じクラスだけじゃなく、選択も全く同じだと…。

やっぱり、村岡は華ちゃんを自分だけのものにしようとしているんだ!!
なんてやつだ!!

華ちゃんと隣が一番相応しいのは、この親友である私だけなのに!!