「あのときは私が被害者だったのにも関わらず、クラスメート全員からいじめられてしまったけれど、今回は違ったね。

みーんな、私の味方になってくれたわ。

私が美少女に生まれ変わったからかしら?

美少女であることというのは、とっても生きるのに楽ね。

でも、性格が悪過ぎるとあなたみたいになっちゃうこともあるのね。
教えてくれてありがとう」

そう言って微笑んだあと、本条はトイレから去って行った。

私はただ、呆然としているしかなかった。