「お前…」

「よくも私を二回もいじめてくれたわね」

腰を下ろし、私に顔を近づける志保。

「に…かい………?」

まさか…。

「お前……桑本…!?」

「そうよ、私は小学生のときあなたにいじめられていた桑本志保よ」

「でも、顔が…」

「整形したの。
人生を変えるために。

そして、名字も変えた。

…というより、変わっちゃったっていうほうが正しいわね。
両親が離婚したから、母の名字に変わったのよ」

そんな、本条が桑本だったなんて…。