「もう帰るの?もっと一緒にいたい」

「は?そういうのウザイんだけど。ここ汚ねぇし、ヤること済んだしもう帰るわ」



ガタンッ、

他には誰もいない図書室の扉が音を立てて閉まる。

途端に訪れたのは、静寂。


この場所で、ついさっきまで熱を分け合っていたはずなのに…

心も、体も冷たい。

交わっていた吐息は…幻想だった?



ふと、目を向けた図書室の窓。

空がオレンジ色に染まっていくこの瞬間が嫌いだ。

夕日と一緒に沈んでいく、私の気持ち。



どうして…いつもいつもこうなんだろう。