それから智花と私は授業に出るまで
カフェで解散した。

智花は社会学部で
私は心理学部なので、授業は一緒には受けていない。

教室に着くとすぐに
「お、きたきた。
すずは本当にいっつも来るのが遅いよな~」
そう言いながらも隣の席を空けてくれる
相田 亮斗 Aida Ryoto
りょうとは同じ学部だったこともあり今では
いつも一緒に授業を受けている。

智花には「亮斗くんと付き合えばいいじゃん!」と
毎日のように言われている。
実際私は亮斗に1度告白されている。でも
亮斗とはこのまま友達でいたかった。
そんな私のワガママに嫌な顔せず、今でも
一緒にいてくれる亮斗には感謝しかない。