妬ましいという気持ちよりも
単純に羨ましいなと思った。


私もいつか、あんな風になれるかな


素直に大好きと思える人と
出会える日がくるかな




『あの・・・これ着てみて良いですか?』

「あ!是非♪お預かりしま・・・すね・・・?!」


え?!うそん?!

商品のニットを持った小柄な女性の後ろに
まさかのイケメンくんが・・・


あの、ハロウィンのクラブの時の
あのイケメンくんです・・・はい・・・



彼はスマホに夢中で私には気付いていない様子


「ご試着室にご案内致しますね」

必死で冷静を装い、彼女を試着室に入れ
一旦その場を去った