「そして、私の仕事は、生きたがっている人を出来る限りの力で救うことです。それが、薬師の仕事です」


翠蓮は深く、頭を下げて。


「貴女方の技芸、いつも楽しみにしてます。命を大切に、これからも頑張って下さい」


そう言うと、彼女たちは


「はい……」


「ありがとう、ございました……」


と、どこか惚けた感じで、返事して。


彼女たちの様子を不思議に思いながらも、翠蓮は教坊を後にした。