【完】李寵妃恋譚―この世界、君と共に―




「もう〜っ、姉様!露珠を驚かさないで!!」


「えっ、私が悪いの!?」


「……これをじゃじゃ馬と呼ばず、なんと呼ぶんですかね?義母上」


「さぁ……まぁ、ほら、鏡佳と流雲は昔から喧嘩している仲ですから。流石、先々帝の子供って感じです。これが、普通の光景でしたし。……三年前のことで、潰えていましたが」


第一皇女・麗宝。


第三皇女・彩姫。


第四皇女・鏡佳。


第六皇女・灯蘭。


第七皇女・露珠。


第二皇子・流雲。


第七皇子・秋遠。


第九王子・雄星。


第十皇子・高星。


……生き残っていて、今なおも、黎祥の眼下にいる彼ら。


機会がなかっただけで、実際はこんなにも仲良くなれるものなのか。


先々帝の寵愛の采配がうまかったのか。


良く考えれば、先々帝の後宮においては、互いを殺し合うようなことはそう多くなく、歴史に記されていなかった。
(あるにはあった)


騒々しく、喚く鏡佳姉上を眺めていると、